小学生クラス 低学年

目と手で考える

小学校に入った子どもたちの発達には次のような特徴があります。

・「こういうふうに見えるけど、ほんとはこうなんだ」というように、原理や仕組みに興味を持ち、わかるようになってきます。トランプや将棋などのゲームもルールを理解して楽しめるようになります。

・これを組みあわせたらこうなる、むきをかえたらこうなる、というように、頭の中で組みあわせたり動かしたりすることが少しずつできるようになってきます。

このように大人の世界に近づいてくる子どもたちですが、抽象的な理論や、五感でとらえにくいものをイメージすることはまだ苦手です。

頭の中だけで考えるのではなく、具体的なものを対象に「目と手で考える」時期なのです。

低学年の作品1

低学年クラスのカリキュラム

このような発達を背景に、子どもたちの造形の世界は飛躍的にひろがります。

絵では身の回りのものやできごとを絵と文で表現する「ぼくの図鑑・わたしの図鑑」や写生など、「つたえる絵」「観察する絵」が中心です。

工作では「目と手で考える」子どもたちの発達にそくして、動く工作や生活の中で使える工作が充実しているのが低学年クラスの特徴です。

パンタグラフ機構でのび縮みするマジックハンド、ゴムの力でダッシュする「ゴム動力車」、リンク機構で左右にゆれる「スイングトリオ」などなど。

作ること、描くことをとおして、身近な世界のさまざまな仕組みを体験していきます。

1年生から3年生の木工作品
ゴム動力車