このレシピは、どちらかというと大人向け、それも、学校や造形教室で指導する人たちに役立つように配慮したつもりです。今回掲載した三点は、手の教室で10数年にわたって毎年のようにとりあげてきた定番の課題ばかり。もちろん家庭でも作れます。どうぞお試しください。
2本のひもを交互にひっぱると、よいしょ、よいしょとのぼっていき、ひもをゆるめると、するするとおりてきます。
厚紙にストローを「ハ」の字にはりつけてもできますし、木を糸のこ盤で切り抜いて、ドリルで「ハ」の字に穴をあけたものもあります。ようするに ひもと、ハの字の穴、この2つがあれば、素材はなんでもOK。
教室では低学年の定番の課題として、紙粘土で作っていますが、高学年以上でも十分に楽しめる工作です。
(6)太さ15mmの丸棒を、100mm×1本、35mm×2本 切ります。
(7)それぞれ図のようにドリルで穴をあけ、紙ヤスリでケバを落とします。
(8)たこ糸を35cm ×1、150cm ×2 に切り分けます。
(9)本体と丸棒に、図のようにたこ糸を通して、完成です。
※注1
左右のバランスが大きく くずれていると、うまくのぼりません。頭に大きなでっぱりがあって、ひもにぶつかってしまうような場合(たとえばうさぎの耳など)も、うまくのぼらないことがあります。
また、動かして遊ぶものなので、きょくたんにうすい形や、細い形はさけ、太く、短い形にしておくのが無難です。
芯に紙粘土をつけるという作業は、なれないとあんがいむずかしいものです。おにぎりをにぎるような感じで、全体に圧力をかけるのがコツです。
小学校の1~2年では、紙粘土に水をくわえて、あらかじめ少し柔らかめに練っておく方が、子どもは形が作りやすいようです。
※注2
はやく乾かしたいときには、電子レンジにかける方法もあります。その場合、かならず大人がついていてください。紙粘土はふくらんで、ひびが入るので、ひびをうめて、もう一度電子レンジにかけます。
時間は電子レンジの能力や、作品の大きさによるので、ためしてみるしかありません。やりすぎると紙粘土が焦げて、たいへん臭くなります。ストローが解けてしまうこともあります。
もう少し安全な方法は、オーブンで120°くらいで乾燥させる方法です。
いずれも、 紙粘土の種類によっては危険があるかもしれません。かならずテストしてみてからにしてください。