このレシピは、どちらかというと大人向け、それも、学校や造形教室で指導する人たちに役立つように配慮したつもりです。今回掲載した三点は、手の教室で10数年にわたって毎年のようにとりあげてきた定番の課題ばかり。もちろん家庭でも作れます。どうぞお試しください。

のぼり人形

2本のひもを交互にひっぱると、よいしょ、よいしょとのぼっていき、ひもをゆるめると、するするとおりてきます。

 厚紙にストローを「ハ」の字にはりつけてもできますし、木を糸のこ盤で切り抜いて、ドリルで「ハ」の字に穴をあけたものもあります。ようするに ひもと、ハの字の穴、この2つがあれば、素材はなんでもOK。

  教室では低学年の定番の課題として、紙粘土で作っていますが、高学年以上でも十分に楽しめる工作です。

道具と材料

【 本体 】

ドッグ棒は直径5.5mm, ストローは直径6mm

【 ひもと横木 】

★ スムースな動きを出すためには、穴の大きさと、ひもの太さ、それに本体の重さの3つの要素のバランスがたいへん重要です。このレシピの組み合わせ:穴 5.5φ、ひも 3φ の場合、本体の重さが230gをこえると登りにくくなり、40g 以下だと降りて来にくくなります。これは穴の角度、つまりストローをつける角度によっても変わります。
 紙粘土はひじょうにたくさんの種類がありますが、教室で使っているのは「ビジョン」という製品です。

作り方

(1)厚紙を図のように切ります。
のぼり人形の芯の型紙
(2)ストローとドッグ棒をそれぞれ20mmの長さに2本ずつ切り、ドッグ棒をストローの中にいれたものを2組作ります。
 ドッグ棒を入れるのは、制作中に紙粘土が中に入り込むことと、ストローがつぶれることを防ぐためです。
長さ20mmのドッグ棒
型紙にストローを貼ったところ
(3)これを(1)の厚紙に、セロテープで図のようにはります。このとき、すき間ができないように気をつけてください。

(4)これに紙粘土をつけて、本体の形を作ります。(※注1)

(5)十分に乾燥させ(※注2)、ドッグ棒を抜き取って、アクリル絵の具、ポスカなどで着彩します。
  フェルトやモール、針金、木など、必要に応じて付属品をつけてください。

 これで本体は完成です。

(6)太さ15mmの丸棒を、100mm×1本、35mm×2本 切ります。

(7)それぞれ図のようにドリルで穴をあけ、紙ヤスリでケバを落とします。

15mm丸棒の中心に6mmの穴をあける。両端から15mmの位置に4mmの穴を左右ひとつずつあける。

(8)たこ糸を35cm ×1、150cm ×2 に切り分けます。

(9)本体と丸棒に、図のようにたこ糸を通して、完成です。

組み立て完成図

※注1
 左右のバランスが大きく くずれていると、うまくのぼりません。頭に大きなでっぱりがあって、ひもにぶつかってしまうような場合(たとえばうさぎの耳など)も、うまくのぼらないことがあります。
 また、動かして遊ぶものなので、きょくたんにうすい形や、細い形はさけ、太く、短い形にしておくのが無難です。
 芯に紙粘土をつけるという作業は、なれないとあんがいむずかしいものです。おにぎりをにぎるような感じで、全体に圧力をかけるのがコツです。
  小学校の1~2年では、紙粘土に水をくわえて、あらかじめ少し柔らかめに練っておく方が、子どもは形が作りやすいようです。

※注2
 はやく乾かしたいときには、電子レンジにかける方法もあります。その場合、かならず大人がついていてください。紙粘土はふくらんで、ひびが入るので、ひびをうめて、もう一度電子レンジにかけます。
 時間は電子レンジの能力や、作品の大きさによるので、ためしてみるしかありません。やりすぎると紙粘土が焦げて、たいへん臭くなります。ストローが解けてしまうこともあります。
 もう少し安全な方法は、オーブンで120°くらいで乾燥させる方法です。
 いずれも、 紙粘土の種類によっては危険があるかもしれません。かならずテストしてみてからにしてください。

作例写真
※この作例では撮影のためにひもの
途中に結び目をつくってあります。

遊び方

 高いところにつるして、ひもを交互に引くとのぼっていき、ひもをゆるめるとするすると降りてきます。
 ひもを引くときは両方ともピンと張っておくのがコツです。

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