一本歯のぽっくり

かんぽっくりのようにひもを持って、乗って遊ぶ木の遊具。幼児から小学校低学年まで楽しめる木工の課題です。
 幼児が自分で作れて、のって遊べるものとなると、強度、安全性と、作業性のかねあいからごく限られてきます。そういう数少ない課題のひとつがこの一本歯のぽっくりです。

一本歯のぽっくり完成図

材料

作り方 ●

使用する板材2cmかける12.5cmかける8.5cm。角材4cmかける4cmかける8.5cmくらい
38mmのくぎを4本使って接合する

(1)板と角材を上の図のように切ります。
手の教室では図の寸法で作っています。足が乗れば OKですから、手持ちの材料にあわせて適当にきめてください。

(2)釘とボンドで組み立てます。板が厚い場合、あるいは歯の部分を高くするときは、もっと長い釘を使います。一直線上ではなく、ジグザグに打つことで、強度を増します。
 幼児や、釘打ちになれていない子どもには、ドリルで2φ程度の下穴をあけておきます。割れやすい材質のときも、下穴をあけることで割れを防ぐことができます。

★釘打ちになれていない子どもは、いくら打ってもなかなか釘が入っていかないことがあります。
これは、力が足りないのではなく、釘にあたる瞬間に、自分でブレーキをかけているのです。そんなときは、いらない板を床において、釘なしで、思いきりたたかせます。何回かたたいているうちに、手首の力が抜けて、かなづちの重さで自然に打てるようになります。

(3)ロープを歯の部分にひと巻きして、しっかり結びます。二重、三重に結んでおくのが無難です。

ひもの結び方の図

(4)反対側は輪の中に通してから、実際に乗ってみて長さを調節し、しっかり結びます。
もう一組も同様に作って、完成です。

完成図